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雑木林

まんが

このトイレには
(今はトイレの中。)
まんががたくさんおいてあります。

ブラックジャックも文庫まんがで全巻おいてあります。
ぜひ読みに来てください。

ブラックジャックは有名なまんがです。
手塚治虫の書いた、名作です。
このまんがは、実は人から借りているものです。

こどもの頃、
隣の駅は高尾山で有名な「高尾」でした。
プラモデルを黙って買いにいって
学校や親からしかれたりするほど
私にとっては都会でした。
今で言えば
親に内緒で新幹線で原宿に行くような
感じでしょうか。

どういういきさつか忘れましたが
時を隔てずに数度、
母親と高尾駅周辺に用事があり
出かけていました。

裏道に
小さなカレー屋さんがありました。
どうした風の吹きまわしか
弁当を新聞紙だけで包んで渡す母が、
糊が無いというと米粒を差し出す母が、
キノコをお肉と偽っててんぷらにして食わせる母が、
燃えないゴミの日に自転車で巡回し
私のカゴにめぼしい物を入れさせる母が、
そのカレーやさんで
ご飯を食べさせてくれました。

犬用のパンの耳が常食だった我が家の家計を
私はよく理解していましたし、
どちらかというと遠慮がちな私は
ビーフカレーとか
カツカレーとか
値段の高い注文は言えず、
かといってチキンカレーというと
母に私が遠慮していると思わせてしまいそうで、
あいだをとって
ポークカレーというものを
注文していました。
豚肉のカレーはたまに食べたことはありますが
ポークカレーは食べたことの無い私は
よく似たお肉だけれど
厚みがあってうまいなあとすごいなあと
あっという間に平らげていました。

注文をしてからカレーが届くまでと
カレーを食べ終えてからの時間、
お水ください が言えないほど遠慮がちな私は
ちびりちびりと水を飲みながら
しっかりそろったブラックジャックを
読みふけっていました。
次は何巻からだぞと覚えておいて
行く度に続きを読んで
確か最後までは読めずに
高尾での用事は終わっていたような気がします。

大人になって
もう一度あの店を探しましたが
道が違ったか
すでにお店はたたまれたのか
見つけることはできませんでした。

ブラックジャックを読んだからといって
ようし、医者になるぞ、という気概も無く
せいぜい
ブラクリで釣りをしたり(ブラクリ=釣法の一つ)、
ジャックニコルソンの映画を見たり
ブラックな毒舌をたしなんだりしながら
大きくなりましたとさ。

アッチョンブリケ。